特集記事


-Forest Times Special Feature-  THE 23rd ISSUE of 2024

「夢を叶える行動術」

想い続け、言い続け、行動し続ければ、願いは叶う!~

著者:村山 順子(一般社団法人 神戸暮らしの学校 代表理事)

 皆さま、こんにちは!お健やかにお過ごしでいらっしゃいますか。突然ですが「叶えたい!」と思う夢はおありでしょうか?その夢の実現のために、どのようにされていらっしゃいますか?ここでは、私流の夢の実現方法を書かせて頂きます。もしか何かお役に立つことがございましたら、嬉しいです。

 

 結論から書かせて頂きますと、「想い続け、言い続け、行動し続ければ、願いは叶う!」という事です。

 

 私の夢は、夫が元気でいた頃は『子どもたちが巣立った後、夫婦で世界を旅する』事でした。ですが、26年前、朝、広島に出張に出かけた夫はその夜、ホテルのレセプションで倒れそのまま・・心筋梗塞、52歳になったばかりでした。定年になってから・・との約束は、心ならずも何一つ守れませんでした。

 

 突然の夫との別れは、私の考え方を、生き方を、根底から変えました。「いつ終わるかも知れない限りある命!明日が来るという保証は誰にもない。したい事はすぐしよう!行きたい所にもすぐに行こう!会いたい人には、会いに行こう!」と。

 

 鬱状態の日々を過ごしていた私に再び生きる勇気を与えてくれたのは、夫からの最後の手紙でした。亡くなる1ヶ月前の私の誕生日に書いてくれていた、10行ほどの手紙。「いつも生き生きしている順子が大好きだ」と書いてくれていました。尊敬する夫に恥じない生き方、仕事をしたい!と思い、自宅の一室で、家事代行サービスの仕事を開始。そして仕事が軌道に乗ってきた頃、仕事以外に私にできる社会へのお役立ちは「手紙」だと思いました。2004年、事務所に「大切な人に手紙を書きませんか」と張り紙をして、近所のお母さん方と手紙を書いたことが「手紙のセミナー」の始まりでした。

 

 私がお勧めする手紙は、「相手を思い浮かべて、嬉しかったこと、言えなかったごめんなさいなどを、話しかけるように素直に書く、『心を届ける手紙』」です。誰でも書ける手紙。ですが、その人にしか書けない手紙です。そんな手紙の素晴らしさをもっと多くの方々にお伝えしたい・・『日本全国47都道府県で、手書きの手紙の素晴らしさをお伝えする!』ことが、私の夢になりました。

 

 この夢を実現するために、私はまず皆さんの前で「〇〇までに日本全国47都道府県で『心を届ける手紙のセミナー』を開きます!」と公言し、退路を断ちました。“本気になれば風が吹く” と言われています。手紙の良さを感じられた方々が次々とご紹介下さり、セミナーの機会を作って下さいました。お招き頂いた県は日本地図に色を塗り、よく見えるところに貼って。お陰様で、2019年7月に達成する事ができました。達成の日付を3度延長し、15年余りかかりましたが、諦めなければ必ず実現できる事を体験しました。

 

他にもいくつかの夢を、この方法で叶えることができました。誰でもできる夢の実現方法、

 

「想い続け、言い続け、行動し続ければ願いは叶う」!

「後で」ではなく、「気づいたら即行動」!

 

自分の人生の責任者は自分!明るい未来を思い描き、実現されますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

「過去が咲いてる今、未来の蕾でいっぱいな今」(河井寛次郎)

 


著者プロフィール


村山 順子 さん 鹿児島県沖永良部島出身

  • 有限会社プロシード 代表取締役 会長
  • 一般社団法人神戸暮らしの学校  代表理事

 

13歳のときに単身で沖永良部島から神戸に出てきて就学。短大卒業後小学校の教諭となる。青春時代を子供たちとの学校生活で過ごし、結婚のため退職、専業主婦となる。

 

夫の急逝をきっかけに52歳で家事代行サービス会社を起業。起業を決意するきっかけが、夫からの手紙だったことから、多くの人に手紙で大切な人に素直な気持ちを伝えて欲しいと「心を届ける手紙のセミナー」を2004年よりはじめる。

 

手紙のセミナーは、2019年には全国47都道府県で開催され、2021年現在10,000人以上の方が参加されています。 

 

著書:「人生を変えた10行の手紙」(ぱるす出版)

   「60歳の約束 見えますか、聴こえますか、これでいいですか」(創英社/三省堂書店)