VOL.1 ユニクロ BRANCH神戸学園都市店 店長 船越秀樹さん
ファッションを通じて幸せと豊かさを届けたい。
1984年のブランド誕生以降、良質なアイテムをリーズナブルな価格で提供し続けている「ユニクロ」。今や日本国内はもちろん、世界各地に店舗を展開し、世代も国境も超えた数多のファンを獲得しています。
ユニクロ BRANCH神戸学園都市店の店長・船越秀樹さんは、1989年にユニクロに入社。30年余の歳月を経て、フランチャイズとして開業、現在に至っています。今回は来し方を振り返りながら、オーナーとしてのモットーや夢を語ってもらいました。
———— カジュアル衣料ブランドの中では最も有名とも言えるユニクロですが、船越さんとユニクロとの出会いは?
船越さん 私はもともと姫路市で生まれ育ったのですが、18歳で親元を離れ、山口県の宇部市で暮らし始めました。学生時代は将来の目標もなく、アルバイトに明け暮れる日々。
ひとまずこの土地で就職しようと、1989年にユニクロの門を叩きました。そこで出会ったのがユニクロの創業者である柳井正氏です。面接では何の根拠もないまま「社長になりたい」と言って、笑われた記憶があります。当時はとにかく採用されたいという一念だったんですよ。
———— 無事に就職されて、新たな第一歩を踏み出されたのですね。
船越さん 入社以来、諸先輩方をはじめとする様々な方との出会いが、私の人生を有意義なものに変えてくれました。
採用されたい一心で、「社長になりたい」と叫んだあの面接の日から、ただひたすらに夢や理想を追いかけ、ファッションの世界で働いてまいりました。
やがて時は経ち、ユニクロは地域から世界へと知れ渡るブランドへと成長していきましたが、その過程を目の当たりにできたことは本当に大きな喜びでした。
———— では、独立されたきっかけは何だったのでしょう?
船越さん ある時、私が担当していた店舗で大変な赤字を出してしまいました。ユニクロという大きな会社の一部であったがために倒産は免れましたが、自分が経営する会社であったなら、果たしてどうなっていたか・・・。想像するだけで恐ろしく、私は自身の甘さを思い知らされました。
そして、甘えている自分のサラリーマン体質を変えるためにも、また「社長になる」という当初の夢を実現するためにも、不退転の覚悟でフランチャイズとして独立しようと決心したのです。
———— 実際に経営者となって日々心がけていること、またお店のアピールポイントを教えてください。
船越さん どなたにも着ていただける高品質なカジュアルウエアを低価格で提供することが第一義です。ただ単に洋服を販売するというのではなく、地域のニーズをくみ取り、様々な活動に取り組む中で、お客様一人ひとりに「暮らしの豊かさや幸せ」を実感してもらいたい・・・経営者としては、その思いがベースにあります。
これまで当店では、わたがし販売やチンドン屋のパレード、お神輿のミニチュア展示などを行ってまいりました。最近では、学生向けの職場体験会や、車いすユーザーの方を対象にした特別営業時間の設定にも力を注いでいます。
このBRANCHで開業以来、テナント会にもお誘い頂き、他の店主の方々と一緒に知恵を絞りながら、イベントづくりをお手伝いしています。大勢の方に交じってお祭りを計画するというのは、ぬくもりや手づくり感があって本当に楽しいですよ。
———— では最後に、今後の夢とお客様へのメッセージをどうぞ。
船越さん この街で生まれた子供たちが大人になった時、この店で購入した洋服とともに、様々な出来事を素敵な思い出として振り返ってもらえるような時間と空間を作り続けること―これは私の夢の一つです。
テナント会が主催する昔懐かしいお祭りや、伝統行事などをお手伝いすることで、地域の皆さまの心に残る思い出づくりにお役立ちできれば光栄です。
ユニクロ BRANCH神戸学園都市店は、最新のファッションを提供するだけでなく、「幸せと豊かさ」をお届けするお店になりたいと願っています。
プロフィール
(株)U-Force ユニクロ BRANCH神戸学園都市店
店長 船越秀樹さん
兵庫県姫路市出身。
18歳で山口県宇部市へ移り、1989年にユニクロ入社。
30年余にわたって勤務した後、フランチャイズ店舗として2015年、ユニクロ BRANCH神戸学園都市店で開業する。
ショップ情報:ユニクロ BRANCH神戸学園都市店